Pseudophillipsia spatulifera

Pseudophillipsia spatulifera
ペルム紀中期上八瀬層
宮城県気仙沼市上八瀬

80年代前半の父が持ち帰った標本。
三葉虫はレア、頭部はさらにレアだと信じていた私には
なかなかに衝撃的な化石であった。
金生山と同じシュードフィリップシアなのだから
なおさらのことだ。

胸部も数節付いている。
当時、金生山ヤベイナ帯からの三葉虫しか経験もなく
このような産状も俄かに信じられないものだった筈だ。

それにしてもよい塩梅の石を叩いている。
風化が進んでいるとグズグズ、
その逆だとカチコチで分離さえしてこない。
私はこの佃煮石が大好きだが
程よい風化具合の石にはなかなか巡り会えないものだ。